適応
慢性腎不全における透析濾過型人工腎臓の補充液(透析型人工腎臓では治療の持続又は管理困難な場合に用いる) 注意透析濾過型人工腎臓の補充液として以下の場合に用いる
1)透析療法では不均衡症候群,血圧低下等のため治療の持続又は管理の困難な場合
2)透析療法ではアシドーシスの是正が不十分な場合
用法
成人,1時間当たり1.2~2.0Lの投与速度で症状,血液生化学異常,電解質・酸塩基平衡異常,体液バランス異常等が是正されるまで行う ►透析濾過型人工腎臓使用時の体液量の保持及び代謝性アシドーシスの是正の目的で,静脈側血液回路内に点滴注入 ►投与は濾過液量と体液量とのバランスを保つように十分注意 ►通常,1回の治療では4~10Lを4~5時間で投与 ►1時間当たり1.5Lから開始し,症状,血液生化学値,体液異常等により適宜増減 ►血液流量が170mL/分未満では1時間当たり1.3Lから投与開始 ►本剤はバイフィル透析剤と同時に使用 注意
①濾過と補充の適正なバランスが保たれないと循環血液量の急激な減少による血圧低下,又は溢水による血圧上昇等の恐れ→濾過量と補充量のバランスに注意
②投与中は,血液ガス分析装置により酸塩基平衡を定期的(投与初期には週1回,維持投与期には2~4週間に1回程度)に観察し,アルカローシスにならないよう注意→アルカローシスを認めた場合は,減量等処置
!警告
1)単独で用いた場合には,過度のアルカローシス→必ず「バイフィル透析剤」と同時使用し,単独では使用禁.又,他の透析型人工腎臓の透析液とは同時使用禁
2)本剤を動脈側血液回路内に投与した場合には,過度のアシドーシス→必ず静脈側血液回路内に投与
3)投与中は十分な観察,又,適宜,血液ガス分析装置により酸塩基平衡をモニター.アシドーシス又はアルカローシスが発現した場合には適切な処置
注意
〈適用上〉
①内容液に混濁・浮遊物等の異常の際は使用