適応
穿頭・開頭手術時の洗浄,脊髄疾患手術時の洗浄及び神経内視鏡手術時の灌流
用法
適量を使用,術式及び手術時間等を考慮(増減) ►用時に隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合 ►上限量は以下を目安.穿頭・開頭手術及び神経内視鏡手術:4,000mL,脊髄疾患手術:3,000mL
注意
〈基本〉
①点滴静注として使用禁.穿頭・開頭手術時の洗浄,脊髄疾患手術時の洗浄及び神経内視鏡手術時の灌流に限って原則閉鎖系にて使用(本剤をステンレス製ビーカー等の別容器に移し替えないで直接手術部位に使用.シリンジ又はシリンジに類似した洗浄器具を用いて洗浄する場合は,本剤を輸液ライン等から採取して手術部位に使用)
②シバリング等が発現の可能性→外袋を開封せずに体温程度に加温し,24時間以内に閉鎖系にて使用を原則
③混合液は,開放状態ではpHが上昇するため,原則ステンレス製ビーカー等の別容器に移し替えないで使用.但し,短時間に大量の洗浄液が必要と判断し,やむを得ず,移し替えて使用する場合は以下の点に注意
a)常温(15~25℃)で使用し,加温は避ける
b)ステンレス製ビーカー等の液量が容器容量の半量以上になるように随時本剤を追加
c)移し替えて6時間が経過した場合は残液を廃棄して,新しい液を使用
d)シャーレのような底の浅い容器への移し替えは避ける
④穿頭・開頭手術時における術野からの空気の排除の際に洗浄液として使用する場合,脊髄疾患の手術時の洗浄液として使用する場合及び神経内視鏡手術時の灌流液として使用する場合,脳圧が上昇する可能性→投与速度,出入量のバランス等に十分注意して使用
〈適用上〉
①調製前
a)外袋を開封前にインジケーターの色を確認し,紫色の場合は使用禁
b)外袋は使用直前に開封
②調製方法
a)用時に外袋を開封し,必ず隔壁を開通して上室液と下室液を十分に混合(上室液又は下室液は単独で使用禁)
b)外袋開封後はpHが上昇→