適応
関節鏡視下検査・手術時又は関節切開による手術時の関節腔の拡張及び灌流・洗浄
用法
目的に応じて3~12L(増減)
注意
〈適用上〉
①注射用に使用しない
②投与時
a)使用は,無菌的操作で行う
b)残液は,細菌汚染の恐れ→使用禁
c)コルチコステロイド又はコルチコトロピン投与患者がNaイオン含有溶液を併用の際は,本剤の使用量に注意
〈取扱上〉
①加温は最小限に留めるべきであるが,40℃以下の短時間の加温は本剤の品質・安全性に影響しない
②開封の方法は,外袋をやぶり,本剤を取り出す
③バッグの一部が白色化し透明度が低下,これは滅菌中にバッグが水分を吸収するために起こる現象であり,本剤の品質や安全性に影響するものではない.尚,この白色化は,徐々に消失
④バッグを強くつかんで,液漏れがないかよく調べる.外袋を取り除き,液が無色澄明で異物のないことを確認した後,バッグを圧迫して漏れを調べる.万一漏れが認められた場合は,無菌性が損なわれている可能性があるので,液を廃棄
⑤外袋内に少量の水滴が観察されることがあるが,滅菌中に水蒸気としてバッグ内から透過した水分であり,液漏れによるものではない
⑥アルスロマチックの使用方法(落差を利用する場合):システム全体の準備は,専用セットの説明書を参照
⑦通常の輸液セット等を使用すると,回路内径不足により必要とされる流量・流圧が得られないことがあるため,落差を利用する場合は,専用セットを使用
配合調製時:リン酸イオン及び炭酸イオンと沈殿を生じるので,リン酸又は炭酸を含む製剤と配合しない
慎重
1)腎疾患に基づく腎不全(腎不全病態が悪化)
2)心不全(悪化)
3)Na貯留による浮腫(浮腫がみられる臨床状態が悪化)
副作用
〈その他〉
1)筋骨格系(膝の疼痛)
2)中枢末梢神経系(脳浮腫)
3)呼吸器(肺水腫)
4)心血管系(末梢の浮腫)
規制
処方箋