診療支援
薬剤

レバロルファン酒石酸塩新様式
2213
levallorphan tartrate
ロルファン Lorfan(武田テバ薬)
 :1mg/1mL/A

適応

麻薬による呼吸抑制に対する拮抗

用法

麻薬投与前後或いは投与と同時に皮下注・筋注・静注 投与量比率:レボルファノール:本剤=10:1皮下注・静注 モルヒネ:本剤=50:1 皮下注・静注 アルファプロジン塩酸塩:本剤=50:1皮下注・静注 ペチジン塩酸塩:本剤=100:1筋注・静注 〔産科的応用〕麻薬投与による母体及び胎児の呼吸抑制予防:適当な比率で麻薬と同時に皮下・筋注 ►必要に応じて30分以上の間隔で各1/2量投与 分娩時麻薬による新生児呼吸抑制の予防(本剤を麻薬と併用しない場合):分娩前5~10分1~2mg静注 新生児,産婦の麻薬による呼吸抑制の治療:分娩後直ちに臍帯静脈に0.05~0.1mg静注 〔補助薬として麻薬を用いた麻酔〕麻薬による呼吸抑制の治療:0.5~1.5mg静注 麻薬による呼吸抑制の予防:適当な比率で麻薬と共に,或いは麻薬投与の4~6分前に静注 ►必要に応じて0.4~0.6mgを1~数回投与 〔術前・術後又は内科での麻酔投与時〕麻薬による呼吸抑制の予防:適当な比率で麻薬と同時に皮下或いは筋注 〔麻薬過量投与による呼吸抑制の治療〕過剰量不明の場合:1mg静注 ►必要に応じて0.5mgを1~2回(3分間隔) 麻薬及び過剰量判明の場合:適当な比率で静注 ►必要に応じて1/2量を1~2回(3分間隔)

禁忌

1)呼吸抑制が緩徐(無効)

2)バルビツール酸系薬剤等非麻薬性中枢神経抑制薬又は病的原因による呼吸抑制(無効)

3)麻薬依存(禁断症状発現)

注意

〈基本〉麻薬による著明な呼吸抑制の患者に投与する場合→人工呼吸等併用

患者背景

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉新生児仮死状態に投与した場合,易刺激性及び啼泣増大傾向

副作用

〈重大〉

1)呼吸抑制:頻度不明(反復投与で効力減少し呼吸抑制の恐れ.単独投与で呼吸抑制)

2)単独投与で呼吸抑制

3)幻視,もうろ

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