適応
ロクロニウム又はベクロニウムによる筋弛緩状態からの回復 注意本剤はロクロニウム又はベクロニウム以外の筋弛緩剤による筋弛緩状態からの回復に対しては使用禁
用法
浅い筋弛緩状態〔筋弛緩モニターにおいて四連(TOF)刺激による2回目の収縮反応(T2)の再出現を確認した後〕では1回2mg/kgを,深い筋弛緩状態〔筋弛緩モニターにおいてポスト・テタニック・カウント(PTC)刺激による1~2回の単収縮反応(1-2PTC)の出現を確認した後〕では1回4mg/kgを静注.又,ロクロニウムの挿管用量投与直後に緊急に筋弛緩状態からの回復を必要とする場合,ロクロニウム投与3分後を目安に1回16mg/kgを静注 注意
①筋弛緩モニターによる確認ができない場合は,十分な自発呼吸の発現を確認した後は2mg/kgを投与.十分な自発呼吸の発現を確認する前のロクロニウムによる筋弛緩に対しては4mg/kgを投与するが,筋弛緩状態からの回復が遅延することがあるため,状態を十分に観察.尚,筋弛緩モニターによる確認ができない場合の自発呼吸の発現を確認する前のベクロニウムによる筋弛緩に対する本剤の有効性及び安全性は未確立
②ベクロニウムの挿管用量投与直後に緊急に筋弛緩状態からの回復を必要とする場合の有効性及び安全性は未確立
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①筋弛緩及び筋弛緩の回復の程度を客観的に評価し,本剤を安全かつ適切に使用するために,筋弛緩モニターを可能な限り行う
②挿管困難が予測される患者に対しては,気道確保の方法について予め十分に検討.緊急に筋弛緩状態からの回復を必要とする場合の本剤16mg/kgの投与は,必要最小限の使用に留める
③自発呼吸が回復するまで必ず調節呼吸を行う(ガス麻酔器又は人工呼吸器を使用)
④筋弛緩作用の残存による呼吸抑制,誤嚥等の合併症を防止するため,筋弛緩が十分に回復したことを確認した後に抜管.又,抜管後も観