診療支援
薬剤

デフェロキサミンメシル酸塩新様式E運転×
3929
deferoxamine mesilate
デスフェラール Desferal(ノバルティス)
 :500mg/V

適応

以下の疾患における尿中への鉄排泄増加:原発性ヘモクロマトーシス,続発性ヘモクロマトーシス 注意

1)治療開始にあたり下記の総輸血量及び血清フェリチン値を参考

a)人赤血球濃厚液約100mL/kg以上(成人約40単位以上に相当)の輸血を受けた場合

b)輸血による慢性鉄過剰症として,血清フェリチン値が継続的に高値を示す場合

2)原発性ヘモクロマトーシスの治療にはまず瀉血療法.貧血,低蛋白血症等で瀉血療法が困難な場合のみ適用

用法

〔慢性鉄過剰症〕1日1,000mg 分1~2 筋注 維持量:1日500mg 〔重篤,ショック状態〕1回1,000mg 15mg/kg/時で点滴静注 ►1日80mg/kgを超えない ►1Vを注射用水5mLに溶解して使用

禁忌

1)無尿又は重篤な腎障害(透析中除く)(排泄遅延,透析膜は通過)

2)過敏症

3)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①視力障害及び聴力障害→定期的に眼科的検査及び聴力検査

②投与中(特に初期)は尿中鉄排泄量及び血清フェリチン値を検査→用法・用量の調整

➌めまい,視覚・聴覚障害を訴える患者→運転不可

④血清フェリチン値が1,000又は2,500ng/mLを超える場合,臓器障害や生存期間への影響が示唆

〈適用上〉

①溶液が乳濁した場合→使用不可

②筋注部位の疼痛,硬結

③組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意

a)筋肉内投与は必要最小限に行い,特に同一部位への反復注射は行わない.小児等には特に注意

b)神経走行部位を避ける

c)注射針を刺入時,激痛や血液の逆流をみた場合は,直ちに針を抜き,部位をかえて注射

④投与中にクエン酸ガリウム静注によるシンチグラフィを行う場合→予め本剤投与中止

⑤尿がフェリオキサミンB(赤褐色)のため着色することあり

〈その他〉

①外国で高用量静注療法により間質性肺炎,呼吸困難,チアノーゼを伴う急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の報告

②外国でAl過剰症の患者への投

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