適応
〈適応菌種〉梅毒トレポネーマ 〈適応症〉梅毒(神経梅毒を除く)
用法
①成人・小児(13歳以上) 〔早期梅毒〕240万単位を単回筋注 〔後期梅毒〕1回240万単位を週に1回計3回筋注
②小児(2歳以上13歳未満) 〔早期梅毒〕240万単位を単回筋注(適減) 〔後期梅毒〕1回240万単位を週に1回計3回筋注(適減)
③小児(2歳未満) 〔早期先天梅毒,早期梅毒〕体重1kgあたり5万単位を単回筋注
注意国内外の各種ガイドライン等,最新の情報を参考に投与
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できないので次の措置をとる
a)事前に既往等について十分な問診を行う.尚抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認
b)必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておく
c)投与開始から終了後まで安静の状態を保たせ,十分に観察.特に投与開始直後は注意深く観察
②間質性腎炎,急性腎障害等の重篤な腎障害の発現がある為,適宜腎機能検査を実施する等十分に観察
〈適用上〉
①薬剤投与時
a)投与前に目視で粒子状物質及び色調の変化がないか確認.溶液に粒子状物質や変色があった場合は使用不可
b)深部筋肉内投与のみに使用し,隣接した部位も含め静脈内(他の静注液内に混注する場合も含む),動脈内及び神経近傍への投与は不可.当該部位への投与により永続的な神経障害の発現がある.又静脈内投与による心肺停止及び死亡が報告
c)臀部の上外側四分円(背側臀部)内又は中臀筋部の上部に深部筋肉内投与.前外側大腿への繰り返し投与による大腿四頭筋の線維化や萎縮の報告がある為,前外側大腿への投与は非推奨.新生児,幼児又は小児への投与は大腿中央の外側面が望ましい.又繰り返し投与する際は注射部位を変更
d)粘性が高い為,240万単位には18G,60万単位には21Gの注射針を用い,針が詰まらないようゆっくりと一定速度で注射
e)