診療支援
薬剤

ピペラシリンナトリウム新様式
6131
piperacillin sodium(PIPC)
ペントシリン Pentcillin(富士フイルム富山)
 :注射用1・2g/V バッグ:静注用1・2g(生食液100mL)
ピペラシリンNa(2g 各社),ピペラシリンナトリウム(Kit1・2g ニプロ),ピペラシリンNa(1g 各社,2g 東和薬),ピペラシリンナトリウム(1・2g 日医工)

適応

〈適応菌種〉ピペラシリンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,大腸菌,シトロバクター属,肺炎桿菌,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,緑膿菌,バクテロイデス属,プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く) 〈適応症〉敗血症,急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,膿胸,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,胆嚢炎,胆管炎,バルトリン腺炎,子宮内感染,子宮付属器炎,子宮傍結合織炎,化膿性髄膜炎 注意急性気管支炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること

用法

1日2~4g 分2~4 静注 小児1日50~125mg/kg 分2~4 静注 ►成人には,筋肉内に投与可 〔難治性又は重症感染症〕1回4gを1日4回まで増量 静注 小児1日300mg/kgまで増量し3回に分けて静注 ►小児1回投与量の上限は成人における1回4gを超えない ►静注:注射用水,生食液及びブドウ糖液に溶解し緩徐に ►点滴静注:1~2gを100~500mLの補液に加え,1~2時間で注射 ►筋注:1gを日局リドカイン注射液(0.5w/v%)3mLに溶解し注射 ►点滴静注には,注射用水を使用しない(溶液が等張にならない) ►バッグ用時,添付の生食液に溶解し,静脈内に点滴投与

禁忌

1)過敏症

2)伝染性単核症(ペニシリン系で発疹が出現し易い報告)

注意

〈基本〉

①耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので次の措置

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては必ずショック等に対する

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