診療支援
薬剤

ラタモキセフナトリウム新様式
6133
latamoxef sodium(LMOX)
シオマリン Shiomarin(塩野義)
 :静注用1g/V

適応

〈適応菌種〉ラタモキセフに感性の大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,バクテロイデス属,プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く) 〈適応症〉敗血症,急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,膿胸,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,胆嚢炎,胆管炎,肝膿瘍,子宮内感染,子宮付属器炎,子宮傍結合織炎,化膿性髄膜炎 注意急性気管支炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること

用法

1日1~2g 分2 静注・点滴静注(増減) 〔難治性,重症感染症〕1日4gまで 分2~4 静注・点滴静注 小児1日40~80mg/kg 分2~4(増減) 〔難治性,重症感染症〕1日150mg/kgまで

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置のとれる準備

c)投与開始から終了後まで患者を安静の状態に保たせ十分観察.特に開始直後は注意深く観察

③急性腎障害等の重篤な腎障害→定期的に検査

〈検査〉直接クームス試験陽性あり 〈適用上〉

①薬剤調製時:4mL以上の注射用水,5%ブドウ糖液又は生食液を加え,よく振盪して溶解.点滴静注時,注射用水を用いると溶液が等張とならないため用いない

②薬剤投与時:静脈内大量投与により,血管痛,静脈炎,灼熱感→注射速度はできるだけ遅く

溶解溶解後保存する場合,冷蔵庫では72時間以内,室温では24時間

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