診療支援
薬剤

ビアペネム新様式
6139
biapenem(BIPM)
オメガシン Omegacin(Meiji Seika)
 :点滴用0.3g/V キット:点滴用0.3gバッグ(生食液100mL)

適応

〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属(エンテロコッカス・フェシウムを除く),モラクセラ属,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,インフルエンザ菌,緑膿菌,アシネトバクター属,ペプトストレプトコッカス属,バクテロイデス属,プレボテラ属,フソバクテリウム属 〈適応症〉敗血症,肺炎,肺膿瘍,慢性呼吸器病変の二次感染,複雑性膀胱炎,腎盂腎炎,子宮傍結合織炎

用法

1日0.6g 分2 30~60分かけて点滴静注(増減) ►投与量の上限は1日1.2gまで 注意血液透析患者は1日1回投与が望ましい

禁忌

1)過敏症

2)バルプロ酸Naを投与中

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとる

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置のとれる準備

c)投与開始~終了後まで患者を安静の状態に保たせ十分観察.特に,開始直後は注意深く観察

③劇症肝炎等の重篤な肝炎,肝機能障害,黄疸が発現→定期的に検査

④急性腎障害等の重篤な腎障害が発現→定期的に検査

⑤無顆粒球症,汎血球減少症,白血球減少,血小板減少,溶血性貧血が発現→定期的に血液検査

〈検査〉

①テステープ反応を除くベネディクト試薬,フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性あり→注意

②直接クームス試験陽性あり→注意

〈適用上〉使用にあたっては,生食液,ブドウ糖液等に溶解.注射用水は溶液が等張とならないので使用不可

溶解溶解後速やかに使用.やむを得ない場合も,室温で6時間以内に点滴静注を終了.又,生食液に溶解し,冷蔵庫(8℃以下)で保存

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