適応
〈適応菌種〉テビペネムに感性の黄色ブドウ球菌,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌 〈適応症〉肺炎,中耳炎,副鼻腔炎 注意
1)カルバペネム系抗生物質の臨床的位置づけを考慮した上で,本剤は,他の抗菌薬による治療効果が期待できない症例に限り使用
2)肺炎球菌にはペニシリン耐性肺炎球菌及びマクロライド耐性肺炎球菌を含む
3)インフルエンザ菌にはアンピシリン耐性インフルエンザ菌を含む
4)中耳炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与
用法
小児1回4mg/kgを1日2回 食後 経口 ►必要に応じて1回6mg/kgまで増量可 ►投与期間は7日間以内を目安 ►風味図 注意投与期間は7日間以内を目安.尚,耐性菌の発現等を防ぐ為,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める
禁忌
1)過敏症
2)バルプロ酸ナトリウムを投与中
注意
〈基本〉ショック,アナフィラキシーあり→十分な問診
〈検査〉
①テステープ反応を除くベネディクト試薬,フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性あり→注意
②直接クームス試験陽性あり→注意
患者背景
〈合併・既往〉
①カルバペネム系,ペニシリン系及びセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴(ただし,本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には禁忌)
②本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こし易い体質
③経口摂取不良又は非経口栄養,全身状態の悪い患者(VK欠乏症状あり→観察を十分に)
④てんかん等の痙攣性疾患の既往歴(痙攣)
⑤中枢神経障害(痙攣,意識障害等の中枢神経障害)
〈腎〉
①高度の腎障害(テビペネムの排泄が遅延.又,痙攣,意識障害等の中枢神経障害が起こりやすい)
②軽度又は中等度の腎障害(痙攣,意識