診療支援
薬剤

イセパマイシン硫酸塩新様式
6123
isepamicin sulfate(ISP)
エクサシン Exacin(旭化成)
 :注射液200・400mg/2mL/A
イセパマイシン硫酸塩(200・400 日医工)

適応

〈適応菌種〉イセパマイシンに感性の大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,緑膿菌 〈適応症〉敗血症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎

用法

1日400mg 分1~2 筋注・点滴静注(増減) ►1日1回投与:1時間かけて注入 ►1日2回投与:30分~1時間かけて注入 注意腎機能障害度に応じて投与量及び投与間隔を調節

禁忌

過敏症(本剤,アミノグリコシド系抗生物質,バシトラシン)

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとる

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置の準備

c)投与開始~終了後まで患者を安静の状態に保たせ十分な観察.特に,開始直後は注意深く観察

③眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害→慎重に,特に腎機能障害患者,高齢者,長期間投与及び大量投与患者等では血中濃度が高くなり易く,聴力障害の危険性がより大きくなる→聴力検査の実施が望ましい.アミノ配糖体系抗生物質の聴力障害は,高周波音に始まり低周波音へと波及する.障害の早期発見の為,聴力検査の最高周波数8kHzでの検査が有用

④急性腎障害等の重篤な腎障害の発現→定期的に検査

〈その他〉クエン酸で抗凝固処理した血液を大量輸血された患者にアミノ配糖体系を投与すると,投与経路にかかわらず,神経筋遮断症状,呼吸麻痺の恐れ

配合

①アンピシリン,セフォチアム,セフロキシムと混合すると,両剤の反応によりアミドを形成し,本剤の活性低下の恐れ→それぞれ別経

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