診療支援
薬剤

トブラマイシン新様式
6123
tobramycin
トービイ Tobi(ヴィアトリス)
 吸入液:300mg/5mL/A

適応

嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善 注意1秒量(FEV1)が予測正常値に対し(25%又は)75%の患者,バークホルデリア・セパシア感染を合併している患者における有効性及び安全性は未確立

用法

1回300mgを1日2回28日間噴霧吸入.その後28日間休薬.これを1サイクルとして投与を繰り返す 注意

①可能な限り12時間間隔で投与し,少なくとも投与間隔を6時間以上あける

②パリ・LCプラスネブライザー及びコンプレッサーを使用.尚,コンプレッサーは,パリ・LCプラスネブライザーに装着した際に,流量4~6L/分又は圧力110~217kPaが得られるコンプレッサーを使用も可能(外国臨床試験で,パリ・LCプラスネブライザーが使用されており,これ以外のネブライザーを使用した場合の有効性及び安全性は未確認)

禁忌

過敏症(本剤,アミノグリコシド系抗生物質,バシトラシン)

注意

〈基本〉

①吸入薬の場合,薬剤の吸入により気管支痙攣誘発の可能性→異常の際は中止し処置

②注射用アミノグリコシド系抗生物質製剤と併用の際は,トブラマイシンの血清中トラフ値をモニタリングが望ましい

〈適用上〉

➊アンプルを使用直前に開封し,1回で使い切る.開封後のアンプルを保管して再利用禁

➋座位もしくは直立の姿勢で,ネブライザーのマウスピースを歯でくわえて舌の上に置き,通常呼吸をしている状態で吸入

➌1A全量を,パリ・LCプラスネブライザーに移し,コンプレッサーを用いて約15分間かけて吸入

④本剤の希釈又は他剤との混合回避

〈取扱上〉

➊室温で28日間を超えて保存不可.未使用のアンプルは,光を避けるため,必ずアルミ袋に保管

患者背景

〈合併・既往〉

①第8脳神経障害又はその疑い(第8脳神経障害が発現又は増悪)

②パーキンソン病や重症筋無力症等の神経筋障害又はその疑い(アミノグリコシド系抗生物質製剤の神経筋機能に対するクラーレ様の作

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