診療支援
薬剤

ジベカシン硫酸塩新様式
6134
dibekacin sulfate(DKB)
パニマイシン Panimycin(Meiji Seika)
 注射液:50・100mg/1・2mL/A 注射用:100mg/V

適応

〈適応菌種〉ジベカシンに感性の黄色ブドウ球菌,大腸菌,肺炎桿菌,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア・レットゲリ,緑膿菌 〈適応症〉敗血症,深在性皮膚感染症,慢性膿皮症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,中耳炎 注意扁桃炎,急性気管支炎,中耳炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること

用法

筋注:1日100mg 分1~2(増減) 小児1日1~2mg/kg 分1~2 筋注 点滴静注:1日100mg 分2(増減) ►点滴静注の際は,100~300mLの補液に溶解し30分~1時間かける 注意腎障害患者:減量又は投与間隔をあけて投与

禁忌

過敏症(本剤,アミノグリコシド系抗生物質,バシトラシン)

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとる

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置の準備

c)投与開始から投与終了後まで患者を安静の状態に保たせ十分観察.特に,投与開始直後は注意深く観察

③眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害→慎重に,特に腎機能障害患者,高齢者,長期間投与及び大量投与患者等では血中濃度が高くなり易く,聴力障害の危険性がより大きくなる→聴力検査の実施が望ましい.アミノ配糖体系抗生物質の聴力障害は,高周波音に始まり低周波音へと波及する.障害の早期発見の為,聴力検査の最高周波数8kHzでの検査が有用

④急性腎障害等の重篤な腎障害が発現→定期

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?