診療支援
薬剤

ホスホマイシンナトリウム新様式E
6135
fosfomycin sodium(FOM)
ホスミシンS Fosmicin-S〔Na塩〕(Meiji Seika)
 :静注用500mg・1・2g/V
ホスホマイシンNa(0.5・1・2g 各社),ホスホマイシンナトリウム(0.5・1・2g 日医工)

適応

〈適応菌種〉ホスホマイシンに感性のブドウ球菌属,大腸菌,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア・レットゲリ,緑膿菌 〈適応症〉敗血症,急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,膿胸,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,バルトリン腺炎,子宮内感染,子宮付属器炎,子宮傍結合織炎 注意急性気管支炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与

用法

点滴静注:1日2~4g 分2(増減) 小児100~200mg/kg 分2(増減) ►補液100~500mLに溶解し,1~2時間かけて点滴静注 静注:1日2~4g 分2~4(増減) 小児1日100~200mg/kg 分2~4(増減) ►5分以上かけてゆっくり静注 ►注射用水,ブドウ糖液に1~2gを20mLに溶解

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置の準備

c)投与開始~終了後まで安静の状態に保たせ十分観察.特に開始直後は注意深く観察

③長期投与の患者では定期的に肝機能,腎機能,血液検査

〈適用上〉

①投与経路:静注のみ.尚,可能な限り点滴静注により使用

②投与時:静注により静脈炎,血管痛→注射速度はできるだけ遅く

溶解溶解時に溶解熱を発生(温かくなるが品質に影響はない)

患者背景

〈合併・既往〉

①本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こし易い体質

②心不全,腎不全,高血圧症等Na摂取制限〔14.5mEq/g(

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