診療支援
薬剤

ポリミキシンB硫酸塩新様式E
2634・6126
polymyxin B sulfate(PL-B)
硫酸ポリミキシンB(ファイザー)
 :25万・100万単位 :50万・300万単位/V

適応

〔経口投与〕〈適応症〉白血病治療時の腸管内殺菌 〔局所投与〕‍ 〈適応菌種〉ポリミキシンBに感性の大腸菌,肺炎桿菌,エンテロバクター属,緑膿菌 〈適応症〉

1外傷・熱傷及び手術創等の二次感染

2骨髄炎,関節炎

3膀胱炎

4結膜炎,角膜炎(角膜潰瘍を含む)

5中耳炎,副鼻腔炎

注意‍ 

1)中耳炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,適切と判断される場合に投与

2)経口投与以外の投与方法で腎又は神経系に重篤な副作用を起こす,本剤以外に使用する薬剤がない場合にのみ使用

用法

〔経口投与〕1日300万単位 分3 〔局所投与〕150万単位を注射用水又は生食液5~50mLに溶解し患部に散布(1回の最高投与量は50万単位を超えてはならない) 2550万単位を,注射用水又は生食液10~50mLに溶解し患部に注入,噴霧,散布(1回の最高投与量は50万単位を超えてはならない) 350万単位を滅菌精製水又は生食液10~500mLに溶解し1日1~2回に分けて,膀胱内に注入又は洗浄(1回の最高投与量は50万単位を超えてはならない) 450万単位を注射用水又は生食液20~50mLに溶解し点眼

禁忌

過敏症(ポリミキシンB,コリスチン)

注意

〈基本〉

①耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間に留める

呼吸麻痺の恐れ→適応疾患,用法・用量以外の使用不可(特に静注,腹腔内投与,胸腔内投与)

耳局所に投与する場合,難聴の恐れ→聴力の変動に注意.又,長期間連用不可

患者背景

〈合併・既往〉耳手術後又は鼓膜穿孔(耳局所投与:難聴の恐れ) 〈腎〉

腸疾患又は腸管障害を伴う腎障害(腎障害の増悪又は神経系の障害)

腎障害(悪化)

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉注意(腎機能低下のため減量

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?