適応
〈適応菌種〉デメチルクロルテトラサイクリンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,淋菌,炭疽菌,大腸菌,クレブシエラ属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,軟性下疳菌,百日咳菌,野兎病菌,ガス壊疽菌群,ワイル病レプトスピラ,リケッチア属,クラミジア属,肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ) 〈適応症〉表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,慢性膿皮症,乳腺炎,骨髄炎,咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,尿道炎,淋菌感染症,軟性下疳,性病性(鼠径)リンパ肉芽腫,子宮内感染,涙嚢炎,外耳炎,中耳炎,副鼻腔炎,猩紅熱,炭疽,百日咳,野兎病,ガス壊疽,ワイル病,発疹チフス,発疹熱,つつが虫病 注意咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,中耳炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与
用法
1日450~600mg 分2~4(増減)
禁忌
過敏症(テトラサイクリン系薬剤)
注意
〈基本〉使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める
〈適用上〉
➊服用時:食道に停留し崩壊すると食道潰瘍の恐れ→多めの水で服用(特に就寝直前)
患者背景
〈合併・既往〉
①食道通過障害(食道潰瘍)
②経口摂取不良又は非経口栄養,全身状態の悪い患者(VK欠乏症状)
〈腎〉腎機能障害(副作用増強) 〈肝〉肝機能障害(副作用増強)
〈妊婦〉有益のみ(胎児に一過性骨発育不全,歯牙の着色・エナメル質形成不全,動物で胎仔毒性) 〈授乳婦〉非推奨(母乳中移行) 〈小児〉特に歯牙形成期にある8歳未満の小児:歯牙の着色・エナメル質形成不全,一過性の骨