診療支援
薬剤

イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム水和物新様式
6222
isoniazid sodium methanesulfonate hydrate(INMS)
ネオイスコチン Neoiscotin(アルフレッサ)
 :100mg :原末

適応

〈適応菌種〉本剤に感性の結核菌 〈適応症〉肺結核及びその他の結核症

用法

1日0.4~1.0g(8~20mg/kg) 分1~3 毎日又は週2日(増減) ►1日量1.5gまで増量可 ►他の抗結核薬と併用することが望ましい

禁忌

重篤な肝障害

注意

〈基本〉

①劇症肝炎等の重篤な肝障害→併用する場合定期的に検査

②本剤を含む抗結核薬による治療で,薬剤逆説反応あり.治療開始後に,既存の結核の悪化又は結核症状の新規発現を認めた場合は,薬剤感受性試験等に基づき投与継続の可否を判断

患者背景

〈合併・既往〉

①精神障害の既往歴(再発)

②アルコール中毒(肝障害,精神障害)

③てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴(痙攣)

④薬物過敏症

⑤血液障害,出血傾向(悪化)

〈腎〉腎障害又はその疑い(血中濃度が上昇し末梢神経炎等の副作用が生じ易い) 〈肝〉

①重篤な肝障害:禁忌

②肝障害又はその既往歴,又はその疑い(悪化又は再発)

〈妊婦〉妊A非推奨(イソニアジドでマウスで胎児発育障害) 〈授乳婦〉非推奨(イソニアジドで母乳中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意

相互

〈併用注意〉

1)他の抗結核薬(リファンピシン等):重篤な肝障害(リファンピシンの肝薬物代謝酵素誘導作用により,本剤の代謝が促進され,肝毒性を有する代謝物の産生が増加)→定期的に肝機能検査

2)クマリン系抗凝血薬(ワルファリン)の作用増強(プロトロンビン時間の延長:本剤がワルファリンの肝薬物代謝を阻害し,血中濃度上昇)

3)抗てんかん薬(フェニトイン,カルバマゼピン等)の作用増強(中毒症状が発現.カルバマゼピンでは,本剤の肝毒性が増強:本剤が抗てんかん薬の肝薬物代謝を阻害し,血中濃度上昇.又,カルバマゼピンが肝毒性を有する本剤の代謝物の産生を促進)

4)経口糖尿病用薬インスリンの血糖降下作用を減弱又は増強(血糖降下作用の減弱については,本剤が炭水化物代謝を

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