診療支援
薬剤

エンビオマイシン硫酸塩新様式
6165
enviomycin sulfate(EVM)
ツベラクチン Tuberactin(旭化成)
 :筋注用1g(力価)/V

適応

〈適応菌種〉エンビオマイシンに感性の結核菌 〈適応症〉肺結核及びその他の結核症

用法

1日1回1g(力価) 筋注 初め90日間は毎日,その後は1週間に2日 ►1g(力価)当たり2~4mLの注射用水に溶解 ►他の抗結核薬と併用することが望ましい

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとる

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置の準備

c)投与開始から投与終了後まで,患者を安静の状態に保たせ,十分観察.特に,投与開始直後は注意深く観察

③低K・低Ca血症等の電解質異常が発現→投与中は血清電解質の検査

④本剤を含む抗結核薬による治療で,薬剤逆説反応あり.治療開始後に,既存の結核の悪化又は結核症状の新規発現の際は,薬剤感受性試験等に基づき投与継続の可否を判断

溶解本剤の水溶液は室温に保存して安定であるが,溶解後は速やかに使用

配合他剤との混注回避

患者背景

〈合併・既往〉

①本人又は家族がストレプトマイシン難聴又はその他の難聴(増悪)

②アミノ配糖体系抗生物質(ストレプトマイシン,カナマイシン等)又はバシトラシンに過敏症の既往歴

〈腎〉腎機能障害(高い血中濃度が持続し,第8脳神経障害又は腎障害が現れる恐れ)→投与量を減ずるか,投与間隔をあけて使用

〈妊婦〉有益のみ(新生児に第8脳神経障害) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に(腎機能低下により高い血中濃度持続の恐れ,副作用が現れ易い為用量,投与間隔に留意)

相互

〈併用注意〉

1)アミノ配糖体系抗生物質,ポリペプチド系抗生物質(ストレプトマイシン,カナ

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