診療支援
薬剤

デラマニド新様式E
6222
delamanid
デルティバ Deltyba(大塚)
 :50mg

適応

〈適応菌種〉本剤に感性の結核菌 〈適応症〉多剤耐性肺結核

用法

1回100mgを1日2回朝,夕に食後経口 注意

①耐性菌の発現を防ぐ為,原則として他の抗結核薬及び本剤に対する感受性(耐性)を確認し,感受性を有する既存の抗結核薬3剤以上に本剤を上乗せして併用

②臨床試験で継続して6カ月を超える使用経験はない→長期に使用の際は,リスクとベネフィットを考慮して投与の継続を慎重に判断

③空腹時に投与した場合,食後投与と比較してCmax及びAUCの低下あり→空腹時投与回避

!警告

1)本剤に対する耐性菌発現を防ぐ為,結核症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で投与し,適正使用に努める〔本剤の投与は,製造販売業者が行うRAP(Responsible Access Program)に登録された医師・薬剤師のいる登録医療機関・薬局において,登録患者に対して行う〕

2)投与によりQT延長の恐れ→投与開始前及び投与中は定期的に心電図検査等を行い,リスクとベネフィットを考慮して投与を慎重に判断

禁忌

1)過敏症

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉QT延長あり→投与開始前及び投与中は定期的に心電図,電解質及び血清アルブミンの検査を行い,異常の際は適切な処置

患者背景

〈合併・既往〉

①QT延長のある患者(先天性QT延長症候群等)(QT延長が悪化)

②QT延長を起こし易い以下の患者(QT延長の恐れあり)

a)著明な徐脈

b)電解質異常(低K血症,低Mg血症,低Ca血症)

c)心疾患

③低アルブミン血症(QT延長あり)

〈肝〉肝機能障害(未変化体及び代謝物の血漿中濃度が上昇し,QT延長等の副作用が発現)

〈妊婦〉禁忌(動物で早期吸収胚の増加が報告.動物で主代謝物の投与により,外形異常,内臓及び骨格変異の出現率の増加が報告.又,胎盤通過が報告) 〈授乳婦〉非推奨(動物で移行) 〈小児〉18歳未満を対象とした臨床試験は未実施.又,外国で

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