▼抗真菌薬の分類
抗真菌薬の分類
Ⅰ.ポリエン系抗生物質 | 1)ポリエン系抗真菌薬は真菌の細胞壁の構成成分であるエルゴステロールに結合して膜を傷害し,アゾール系抗真菌薬はエルゴステロールの合成を阻害する.また,キャンディン系抗真菌薬は細胞膜の1,3-β-D-グルカンの合成を阻害して抗真菌活性を示す 2)アムホテリシンBは広く真菌をカバーし有効性が高い薬剤であるが,腎機能障害や悪寒,電解質異常などの副作用が発生しやすい.現在はアムホテリシンBをリポソーム化し副作用を軽減したリポソーマルアムホテリシンBが広く使用されている 3)アゾール系抗真菌薬のなかで代表的なフルコナゾールやホスフルコナゾールはCandida krusei,Candida glabrata以外のカンジダやクリプトコックスに優れた活性を示し,副作用も稀で安全性が高い 4)国内で承認されているエキノキャンディン系抗真菌薬はミカファンギンとカ |