診療支援
薬剤

ジドブジン(アジドチミジン)新様式EH
625
zidovudine(AZT)
レトロビル Retrovir(ヴィーブ)
 カプセル:100mg

適応

HIV感染症 注意

1)無症候性HIV感染症に関する治療開始については,CD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量が指標とされている.よって,本剤の使用にあたっては,患者のCD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量を確認するとともに,最新のガイドラインを確認すること

2)本剤又は他の抗HIV薬による治療経験が無く,かつ,原疾患であるHIV感染症により好中球数750/mm3未満又はHb値が7.5g/dL未満に減少したと判断される患者に対しては,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ,本剤の投与を考慮

3)HIVによる神経機能障害に対する有効性は確認されていない

4)投与前CD4リンパ球数500/mm3以上のHIV感染症患者については,有効性及び安全性は確認されていない

用法

1日量500~600mg 分2~6回(適宜減量) 注意

①投与中に特に著しい好中球減少(750/mm3未満又は投与前値からの50%以上の減少)又は著しい貧血(Hb値が7.5g/dL未満又は投与前値からの25%以上の減少)が認められた場合は,骨髄機能回復まで休薬.これより軽度の貧血(Hb値が7.5~9.5g/dL)及び好中球減少(750~1,000/mm3)→減量.著しい貧血がみられた場合,休薬及び減量を行っても輸血の必要な場合がある.休薬又は減量後,骨髄機能が回復した場合には,血液学的所見及び患者の耐容性に応じて徐々に通常の投与量に増量

②他の抗HIV薬との併用療法において,因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し,治療の継続が困難であると判断された場合には,本剤又は併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく,原則としてすべて一旦中止

③ジドブジンとして1日量が400mg(1回100mg,1日4回投与)による有効性及び安全性が認められたとの報告はあるが,1日量が400mg未満の用量によ

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