診療支援
薬剤

ラミブジン新様式EH
625
lamivudine(3TC)
エピビル Epivir(ヴィーブ)  625
 :150・300mg

適応

HIV感染症における他の抗HIV薬との併用療法 注意無症候性HIV感染症に関する治療開始については,CD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量が指標とされている.よって,本剤の使用にあたっては,患者のCD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量を確認するとともに,最新のガイドラインを確認すること

用法

他の抗HIV薬と併用 1日量300mg 分1~2(増減) 注意

①本剤と他の抗HIV薬との併用療法において,因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し,治療の継続が困難であると判断された場合には,本剤又は併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく,原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止

②単独投与しない.また,HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ,薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので,他の抗HIV薬と併用

③薬剤耐性プロファイル等のウイルス学的特性はエムトリシタビンと類似しているので,本剤とエムトリシタビンを含む製剤を併用しない.また,エムトリシタビンを含む抗HIV療法においてウイルス学的効果が得られず,HIV-1逆転写酵素遺伝子のM184V/I変異が認められた場合,エムトリシタビンを本剤に変更するのみで効果の改善は期待できない

④腎機能の低下したHIV感染症患者にラミブジンを300mg単回経口投与した時,Ccrの低下につれてAUC及び最高血中濃度が増加し,半減期が延長し,見かけの全身クリアランスが減少した.患者の腎機能に対応する本剤の減量の標準的目安を以下に示す(外国人データ).CCr(mL/分),ラミブジンの推奨用量

CCr≥50:300mg 1日1回又は2回(150mg×2),CCr30~49:150mg 1日1回,CCr15~29:初回150mg,その後100mgを1日1回,CCr5~14:初回150mg,その後50mg

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