診療支援
薬剤

アバカビル硫酸塩新様式EH
625
abacavir sulfate(ABC)
ザイアジェン Ziagen(ヴィーブ)
 :300mg

適応

HIV感染症 注意

1)無症候性ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症に関する治療開始については,CD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量が指標とされている.よって,本剤の使用にあたっては,患者のCD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量を確認するとともに,最新のガイドラインを確認

2)HIV-2感染症に対する有効性・安全性は未確認

用法

他の抗HIV薬と併用して1日量600mgを1日1回又は2回に分けて(適宜減量) 注意

①HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ,薬剤耐性を発現しやすい→他の抗HIV薬と併用

②他の抗HIV薬との併用療法において,因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し,治療の継続が困難であると判断された場合には,本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく,原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止する

!警告

1)過敏症:(海外)臨床試験において,投与患者の約5%に過敏症の発現を認めており,稀に致死的となることが示されている.通常,本剤による治療開始6週以内(中央値11日)に発現するが,その後も継続して観察を十分に行う

2)本剤による過敏症では以下の症状が多臓器及び全身に発現〔皮疹,発熱,胃腸症状(嘔気・嘔吐,下痢,腹痛等),疲労感,倦怠感,呼吸器症状(呼吸困難,咽頭痛,咳等)等〕.このような症状が発現した場合は,直ちに担当医に報告させ,本剤による過敏症が疑われた時は投与を直ちに中止

3)過敏症が発現した場合には,決してアバカビル含有製剤を再投与しない→再投与により数時間以内に更に重篤な症状が発現し,重篤な血圧低下が発現する可能性及び死に至る可能性

4)呼吸器疾患(肺炎,気管支炎,咽頭炎),インフルエンザ様症候群,胃腸炎,又は併用薬剤による副作用と考えられる症状が発現した場合或いは胸部X線像異常(主に浸潤影を呈し

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