適応
HIV-1感染症
用法
1回200mg 1日1回 ►尚,必ず他の抗HIV薬と併用 注意
①本剤の有効成分であるエムトリシタビンを含む製剤と併用しないこと
②腎機能障害では血中濃度上昇→腎機能の低下に応じて,以下を目安(外国)〔Ccr→投与方法〕:≧50mL/min→1Cを1日1回,30~49mL/min→1Cを2日間に1回,15~29mL/min→1Cを3日間に1回,<15mL/min→1Cを4日間に1回,血液透析患者→1Cを4日間に1回,透析日に投与の際は透析後投与
③核酸系逆転写酵素阻害薬(nRTI)3剤のみを用いる一部の治療は,nRTI2剤に非核酸系逆転写酵素阻害薬又はHIV-1プロテアーゼ阻害薬を併用する3剤併用療法と比べて,概して効果が低いことが報告→nRTI3剤のみによる治療で効果ない場合には他の組み合わせを考慮
④薬剤耐性を含むウイルス学的特性はラミブジンと類似,本剤とラミブジンを含む製剤を併用しない.又,ラミブジンを含む抗HIV療法においてウイルス学的効果が得られず,HIV-1逆転写酵素遺伝子のM184V/I変異が認められた場合,ラミブジンを本剤に変更することのみで効果の改善は期待できない
!警告
B型慢性肝炎を合併している患者では,投与中止により,B型慢性肝炎が再燃する恐れがあるので,中断する場合には十分注意.特に非代償性の場合,重症化する恐れがあるので注意
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に,患者又はそれに代わる適切な者に次の事項についてよく説明し同意を得た後使用
a)HIV感染症の根治療法薬ではないことから,日和見感染症を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性,投与開始後の身体状況の変化は全て担当医に報告
b)長期投与による影響は現在のところ不明
c)抗HIV療法による効果的なウイルス抑制は,性的接触による他者へのHIV感