診療支援
薬剤

ネビラピン新様式EH
625
nevirapine(NVP)
ビラミューン Viramune(ベーリンガー)
 :200mg

適応

HIV-1感染症 注意無症候性HIV感染症に関する治療開始の指標はCD4リンパ球数500/mm3以下もしくはHIV-RNA量5,000copies/mL(RT-PCR法)以上との国際的な勧告がある.使用にあたってはCD4リンパ球数及びHIV-RNA量を確認

用法

1回200mg 1日1回 14日間経口 その後,維持量として1日400mg 分2(増減) ►必ず他の抗HIV薬と併用 注意

①少なくとも1種類の抗レトロウイルス剤(ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤又はHIVプロテアーゼ阻害剤)と必ず併用し,単独投与しない(単独投与すると,いずれの症例においても本剤に耐性を示すウイルスが急速に出現することが報告)

②HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ,薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので,本剤は他の抗HIV薬と併用する

③非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)を2剤併用したときの有用性が示されていない.他のNNRTIとの併用は避けることが望ましい

④HIV治療に対して種々の国際的なガイドラインが出されており,現時点では,非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬である本剤でHIV治療を行う際には,2種類のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤との併用が推奨〔ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤との2剤併用(ネビラピン+ジドブジン)より,3剤併用(ネビラピン+ジドブジン+ジダノシン)で優れた臨床効果〕

⑤ネビラピンは他の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬と交差耐性の可能性(非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬に対して交差耐性を示すHIV株が認められたとの報告)

⑥1日200mgより開始し,1日400mgの維持量に増量するが,発疹が発現した場合には,発疹が完治するまで本剤を増量しない

⑦7日間以上中止した患者に対して投与を再開する場合には,導入期の用法・用量から始める

!警告

1)皮膚障害:投与により,中毒性表皮

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