診療支援
薬剤

エトラビリン新様式H
625
etravirine(ETR)
インテレンス Intelence(ヤンセン)
 :100mg

適応

HIV-1感染症 注意3クラスの抗HIV薬(NRTI,NNRTI,PI)の各々で1剤以上に耐性が証明されている治療経験患者を対象に実施された試験結果に基づいており,以下の点に注意 

1)NNRTIを含む他の抗HIV薬に耐性が認められる場合等に使用

2)治療にあたっては,患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析又は表現型解析)を参考にする

3)抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症及び小児HIV感染症に対しては,有効性及び安全性は未確立

用法

1回200mg 1日2回 食後 ►投与に際し必ず他の抗HIV薬と併用 注意

①HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ,薬剤耐性を発現し易い→他の抗HIV薬と併用

②他の抗HIV薬との併用療法で,因果関係が特定できない重篤な副作用が発現し,治療の継続が困難と判断された場合には,本剤又は併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく,原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止

③NNRTI及びNRTIを含む併用療法によりウイルス学的効果不十分となった患者には,本剤とNRTIのみの併用はしない

禁忌

1)過敏症

2)アスナプレビル含有製剤(スンベプラ/ジメンシー配合錠)投与中

注意

〈基本〉

➊国内外のガイドライン等の最新情報を参考に,患者又は患者に代わる適切な者に,次の事項についてよく説明し同意を得た後,使用

a)根治療法薬ではないことから,日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性→投与開始後の身体状況の変化は全て担当医に報告

b)長期投与による影響は現在のところ不明

c)処方通りに毎日服用する.又,担当医の指示なしに用量を変更したり,服用を中止したりしない

d)併用薬剤と相互作用→服用中の全ての薬剤を担当医に報告.又,治療中に新たに他の薬剤を服用の際は,事前に担当医に相談

e)主な副

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