ダルナビル　エタノール付加物《プリジスタ》

適応

HIV感染症　注意治療にあたっては，患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析或いは表現型解析)を参考にする．抗HIV薬の治療経験があり，少なくとも1つのダルナビル耐性関連変異を持つHIV感染症患者に使用

用法

ダルナビルとして1回600mgとリトナビル1回100mgを併用　1日2回食事中又は食直後　►投与に際しては必ず他の抗HIV薬と併用　注意

①以下を参照し使用

a)抗HIV薬による治療経験なし→プリジスタナイーブ錠800mg1錠を1日1回投与

b)抗HIV薬による治療経験あり

1．ダルナビル耐性関連変異を持たない→プリジスタナイーブ錠800mg1錠を1日1回投与

2．少なくとも1つのダルナビル耐性関連変異を持つ→プリジスタ錠600mg1錠を1日2回投与．尚，抗HIV薬治療経験のある患者には薬剤耐性遺伝子型検査が推奨されるが，遺伝子型検査が行えない場合はプリジスタ錠600mg1錠1日2回投与が推奨

②使用に際しては添付文書の「用法・用量」の記載に従い，必ず薬物動態学的増強因子(ブースター)としてリトナビルを併用

③ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は，感染初期から多種多様な変異株を生じ，薬剤耐性を発現し易い→他の抗HIV薬と併用

④本剤と他の抗HIV薬との併用療法で因果関係が特定できない重篤な副作用が発現し，治療の継続が困難な場合には，本剤又は併用の他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬ではなく，原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬をすべて一旦中止

禁忌

1)過敏症

2)トリアゾラム，ミダゾラム，ピモジド，エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン，ジヒドロエルゴタミン，エルゴメトリン，メチルエルゴメトリン，バルデナフィル，ブロナンセリン，シルデナフィル，タダラフィル，アゼルニジピン，アゼルニジピン・オルメサルタン　メドキソミル，ルラシドン，フィネレノン，グラゾプレ