診療支援
薬剤

ラルテグラビルカリウム新様式EH
625
raltegravir potassium(RAL)
アイセントレス Isentress(MSD)
 :400・600mg

適応

HIV感染症 注意患者の治療歴及び薬剤耐性検査結果を参考にする 〔600mg錠〕抗HIV治療経験がないHIV感染患者,あるいはラルテグラビル400mg1日2回と他の抗HIV薬でウイルス学的抑制が得られているHIV感染患者に使用すること

用法

〔400mg錠〕1回400mgを1日2回経口 〔600mg錠〕1回1,200mgを1日1回経口 〔共通〕►食事の有無にかかわらず投与可 ►必ず他の抗HIV薬と併用

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊本剤の使用に際しては,国内外のガイドライン等の最新情報を参考に,患者又はそれに代わる適切な者に,次の事項についてよく説明し同意を得た後,使用

a)HIV感染症の根治療法薬ではないことから,日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性→投与開始後の身体状況の変化は全て担当医に報告

b)長期投与による影響は現在のところ不明

c)抗ウイルス効果を最大にするために,担当医の指示なしに用量変更,服用中止しない

②本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で,免疫再構築症候群が報告.投与開始後,免疫機能が回復し,症候性のみならず無症候性日和見感染(MAC,CMV,ニューモシスチス等による)等に対する炎症反応の発現.又,免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症,多発性筋炎,ギラン・バレー症候群,ぶどう膜炎等)発現の報告.これらの症状を評価し,必要時には適切な治療を考慮

〈その他〉

①1群あたり雌雄各50匹のラットに,それぞれラルテグラビル50(雌雄),150(雄),300(雌雄)又は600(雌)mg/kg/日を投与した長期(2年間)がん原性試験を実施したところ,300及び600mg/kg/日投与群で鼻/鼻咽頭の腫瘍(扁平上皮癌)が認められたが,これらの腫瘍は種特異的であると考えられる.なお,マウスがん原性試験においては,ラルテグラビルの発がん性は

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