カボテグラビル《ボカブリア》 | 医学書院

適応

HIV-1感染症　注意

1)ウイルス学的失敗がなく，切り替え前6カ月間以上においてウイルス学的抑制〔ヒト免疫不全ウイルス(HIV)-1RNA量が50copies/mL未満〕が得られており，本薬及びリルピビリンに対する耐性関連変異を持たず，本剤への切り替えが適切と判断される抗HIV薬既治療患者に使用

2)治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析或いは表現型解析)を参考に治療

3)錠次の場合に限り使用

a)長時間作用型の本薬注射剤の投与に先立って，経口導入として本薬への忍容性を確認

b)本薬注射剤を予定するスケジュール通りに投与できない場合の代替薬として使用

4)筋投与前に本薬経口剤をリルピビリン経口剤との併用により1カ月間(少なくとも28日間)を目安に投与し，両薬に対する忍容性が確認された患者に投与

用法

錠リルピビリン塩酸塩との併用において1回1錠を1日1回　筋〈1カ月間隔投与〉リルピビリンとの併用において600mgを臀部筋肉内投与．以降は400mgを1カ月に1回臀部筋肉内投与　〈2カ月間隔投与〉リルピビリンとの併用において600mgを臀部筋肉内投与．初回投与1カ月後に600mgを臀部筋肉内に投与し，以降は600mgを2カ月に1回臀部筋肉内投与　注意

①錠食事の有無に関わらず投与可．リルピビリン経口剤と併用する際は食事中又は食直後に投与

②錠本薬注射剤及びリルピビリン注射剤の併用療法の経口導入として用いる場合には，本剤をリルピビリン経口剤との併用により1カ月間(少なくとも28日間)を目安に投与し，両薬に対する忍容性を確認

③錠本薬注射剤を投与予定日の7日後までに投与できない場合は本剤による代替投与ができるが，次の点に留意

a)代替投与可能な期間は2カ月間まで．代替期間が2カ月間を超える場合は他の抗HIV薬への切り替えを考慮

b)本薬注射剤を再開する際は同剤の電子添文を参照

④筋投与スケジ