適応
HIV-1感染症 注意
1)本剤はウイルス学的失敗の経験がなく切り替え前6カ月間以上においてウイルス学的抑制(HIV-1 RNA量が50copies/mL未満)が得られており,本剤の有効成分に対する耐性関連変異を持たず本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者に使用
2)治療に当たっては患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析或いは表現型解析)を参考
3)ドルテグラビル及びリルピビリンの固定用量を含有する配合剤であるので,リルピビリンの用量調節が必要な患者には個別のリルピビリン製剤(エジュラント錠)を用いること
用法
1回1錠を1日1回食事中又は食直後に経口 注意
①HIV-1感染症に対して1剤で治療を行うものであるため,他の抗HIV薬と併用しない.但し,リルピビリンを追加投与する必要がある場合を除く
②リファブチンを併用する場合は,リルピビリン製剤を1回25mg1日1回併用.尚,リファブチンの併用を中止した場合は,リルピビリン製剤の投与を中止
禁忌
1)過敏症
2)リファンピシン,カルバマゼピン,フェニトイン,ホスフェニトイン,フェノバルビタール,セイヨウオトギリソウ含有食品,デキサメタゾン全身投与(単回投与を除く),PPI(オメプラゾール,ランソプラゾール,ラベプラゾール,エソメプラゾール,ボノプラザン)を投与中
注意
〈基本〉
①抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始
➋本剤の使用に際しては,国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に,患者又は患者に代わる適切な者に,次の事項についてよく説明し同意を得た後,使用
a)HIV感染症の根治療法薬ではないことから,日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので,本剤投与開始後の身体状況の変化については,全て担当医に報告
b)併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため,服用中のすべての薬