適応
SARS-CoV-2による感染症 注意臨床試験等における主な投与経験を踏まえ,以下の患者を対象に投与.また,本剤の投与対象については最新のガイドラインも参考にする
1)酸素投与を要しない患者であって,SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有する等,本剤の投与が必要と考えられる患者
2)SARS-CoV-2による肺炎を有する患者
用法
成人小児(体重40kg以上)投与初日に200mg,投与2日目以降は100mgを1日1回点滴静注 小児(体重3.5以上40kg未満)投与初日に5mg/kg,投与2日目以降は2.5mg/kgを1日1回点滴静注.尚,総投与期間は10日まで 注意
①生食に添加し,30~120分かけて点滴静注
②SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始し,3日目まで投与.ただし,SARS-CoV-2による肺炎を有する患者では,目安として,5日目まで投与し,症状の改善が認められない場合には10日目まで投与
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①肝機能障害の発現→投与前・投与中は定期的に肝機能検査を行い,十分に観察
②infusion reaction,アナフィラキシーを含む過敏症の発現→十分に観察し,異常が認められた際は直ちに中止し処置.又当該発現の回避の可能性がある為,本剤の緩徐な投与を考慮
③添加剤スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンナトリウムにより腎機能障害が現れるおそれがあるので,投与前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い,患者の状態を十分に観察
〈適用上〉
①薬剤調製時
a)再溶解には,注射用水のみを用いる
b)バイアルに19mLの注射用水を加え,直ちに30秒間撹拌し,2~3分間静置後,澄明な溶液であることを確認(濃度5mg/mL).内容物が溶解しきれない際は撹拌・静置を繰り返す
c)容器施栓系に欠陥・変色がなく,溶液中に微粒子がないことを目視で確認