適応
SARS-CoV-2による感染症 注意
1)臨床試験での主な投与経験を踏まえ,SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有し,酸素投与不要患者に投与
2)他の抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体が投与された高流量酸素又は人工呼吸器管理を要する患者で症状が悪化したとの報告
3)本剤の中和活性が低いSARS-CoV-2変異株に対して,有効性が期待できない可能性→SARS-CoV-2の最新の流行株の情報を踏まえ投与の適切性を検討
4)omicron株(B.1.1.529/BA.2系統,BA.4系統及びBA.5系統)については,本剤の有効性が減弱するおそれがあることから,他の治療薬が使用できない場合に本剤の投与を検討
用法
成人・小児(12歳以上かつ体重40kg以上):500mgを単回点滴静注 注意SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与.症状発現から1週間程度までを目安に投与することが望ましい
禁忌
重篤な過敏症
注意
〈基本〉アナフィラキシーを含む重篤な過敏症の発現があるので投与中はアナフィラキシーショック,アナフィラキシーに対する適切な薬物治療(アドレナリン,副腎皮質ステロイド薬,抗ヒスタミン薬等)や緊急処置を直ちに実施できるようにしておく.又投与終了後も症状のないことを確認 〈適用上〉
①薬剤調製時
a)生食又は5%ブドウ糖で用時希釈して使用.希釈前に生食又は5%ブドウ糖の点滴バッグ(50mL又は100mL)から8mLを予め抜き取っておく
b)患者1人あたり1バイアルを冷蔵庫から取り出し,希釈前に室温で遮光して約15分間静置
c)溶液に粒子や変色がなく,バイアルに欠陥がないことを目視で確認.異常が認められた場合は使用不可
d)気泡ができないように穏やかにバイアルを数回回転させ激しく振とうしない
e)バイアルから8mLを取り点滴バッグへ添加
f)点滴バッグを穏やかに3