診療支援
薬剤

エンテカビル水和物新様式E
625
entecavir hydrate
バラクルード Baraclude(ブリストル)
 :0.5mg
エンテカビル(0.5 各社,OD錠0.5 沢井)

適応

B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制 注意開始に先立ち,HBV DNA,HBV DNAポリメラーゼ或いはHBe抗原により,ウイルスの増殖を確認

用法

0.5mgを1日1回経口 ►空腹時(食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前)に経口 ►尚,ラミブジン不応(ラミブジン投与中にB型肝炎ウイルス血症が認められる又はラミブジン耐性変異ウイルスを有する等)患者:1mgを1日1回経口が推奨 注意

➊投与中止により肝機能の悪化又は肝炎の重症化→患者に説明し,自己判断で中止しないように十分指導

➋食事の影響により吸収率低下→空腹時(食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前)に投与

③腎機能障害では,高い血中濃度持続あり,以下を参考にして,Ccr<50mL/minの患者並びに血液透析又は持続携行式腹膜透析施行患者では,投与間隔の調節が必要:用法用量の目安〔1.通常用量 2.ラミブジン不応患者〕

a)30≦Ccr<50

1.0.5mgを2日に1回

2.1mgを2日に1回

b)10≦Ccr<30

1.0.5mgを3日に1回

2.1mgを3日に1回

c)Ccr<10

1.0.5mgを7日に1回

2.1mgを7日に1回

d)血液透析(透析日は透析後に投与)又はCAPD患者

1.0.5mgを7日に1回

2.1mgを7日に1回

!警告

‍ 本剤を含むB型肝炎に対する治療終了患者で,肝炎の急性増悪が報告.そのため,B型肝炎に対する治療を終了する場合には,投与終了後少なくとも数カ月間は患者の臨床症状と臨床検査値の観察を十分に行う.経過に応じて,B型肝炎に対する再治療が必要となることもある

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①投与中のみでなく投与終了後も十分な経過観察が必要であり,経過に応じて適切な処置が必要→B型慢性肝疾患の治療に十分な知識と経験をもつ医師の下で使用

②投与中止により肝機能の

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