適応
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制 注意
1)開始に先立ち,HBV-DNA定量により,ウイルスの増殖を確認
2)投与開始時期,他の抗ウイルス剤に対する耐性がみられた患者への使用等については,国内外のガイドライン等を参考
用法
1回300mgを1日1回経口 注意
➊投与期間,併用薬等については,国内外のガイドライン等を参考に
②有効成分であるテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(TDF),又テノホビル アラフェナミドフマル酸塩を含む製剤についても併用禁
③腎機能障害では,本剤の血中濃度上昇→腎機能の低下に応じて以下の投与方法を目安(外国人)(Ccr→投与方法)
a)Ccr>50mL/分→300mgを1日1回
b)Ccr:30~49mL/分→300mgを2日に1回
c)Ccr:10~29mL/分→300mgを3~4日に1回
d)Ccr:血液透析患者→300mgを7日に1回(血液透析実施後.尚,Ccr<10mL/分で,透析を行っていない患者における薬物動態は未検討),又は累積約12時間の透析終了後に300mgを投与
!警告
本剤を含むB型肝炎に対する治療を終了した患者で,肝炎の重度の急性増悪が報告.B型肝炎に対する治療を終了する場合には,投与終了後少なくとも数カ月間は患者の臨床症状と臨床検査値の観察を十分に行う.経過に応じて,B型肝炎に対する再治療が必要となることもある
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①本剤によるB型慢性肝疾患の治療は,投与中のみでなく投与終了後も十分な経過観察が必要であり,経過に応じて適切な処置が必要→B型慢性肝疾患の治療に十分な知識と経験を持つ医師の下で使用
②投与に際しては,Ccrを測定等,腎機能障害の有無に注意.又,投与後も定期的な検査等により患者の状態を注意深く観察
③TDF製剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を長期間行っ