診療支援
薬剤

チニダゾール
2529・6419
tinidazole
チニダゾール Tinidazole(富士製)
 :200・500mg 腟錠:200mg
[腟錠は後発品]

適応

トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症) 膣剤トリコモナス腟炎

用法

1回200mg 1日2回 1クール7日間 又は 2,000mg 1回 膣剤1日1回200mg 1クール7日間 腟内挿入 ►いずれも投薬終了後,腟トリコモナスを検出した場合は,少なくとも1週間程度の間隔をおいて再投与

禁忌

1)過敏症

2)血液疾患

3)脳,脊髄に器質的疾患(類似化合物の長期投与により,脳波等に異常を認めたとの報告)

4)妊婦(3カ月以内)又は妊娠の可能性

注意

〈その他〉

①大量長期間投与(600mg/kg/日,6ヵ月)でラットに精巣萎縮が報告

②細菌を用いた復帰突然変異試験及びヒトリンパ球を用いた染色体異常試験において,陽性を示したとの報告.又,チニダゾールのがん原性試験は実施されていないが,チニダゾールと化学構造が類似しているメトロニダゾールを動物に長期経口投与した場合,マウスでは肺腫瘍が,ラットでは乳房腫瘍の発生が報告

〈小児〉安全性は未確立 〈妊婦〉3カ月以内禁忌(胎児へ移行),4カ月以降(有益のみ) 〈授乳婦〉授乳中止(乳汁中移行) 〈高齢〉本剤は主として腎臓から排泄されるが,高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続する恐れがあるので,用量又は投与間隔に留意するなど慎重に

相互

〈併用注意〉アルコール:腹部の疝痛,嘔吐,潮紅→投与中及び投与後3日間は飲酒回避 飲食物

副作用

1)過敏症(発疹等)

2)消化器(食欲不振,悪心・嘔吐,胃部不快感,舌苔,腹痛,下痢等)

3)血液(白血球減少)

4)生殖器(治療実施中にCandida albicansが出現)

5)その他(頭痛・頭重,倦怠感,口渇,尿着色等)

動態

Tmax:1.5~4.5時間後(200mg,経口) 2~3時間後(2,000mg,経口) 排泄:尿中総排泄率21%(200mg,経口),23~48%(2,000mg,経

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