診療支援
薬剤

チオテパ新様式H
4212
thiotepa
リサイオ Rethio(住友)
 点滴静注液:100mg/2.5mL/V

適応

悪性リンパ腫,小児悪性固形腫瘍における自家造血幹細胞移植の前治療

用法

〔悪性リンパ腫〕ブスルファンとの併用において1日1回5mg/kgを2時間かけて点滴静注.これを2日間連続で行う(適減) 〔小児悪性固形腫瘍〕メルファランとの併用において1日1回200mg/m2を24時間かけて点滴静注.これを2日間連続で行い5日間休薬した後,更に同用量を2日間連続で行う(適減)

!警告

1)施設緊急対応.医師がん化学療法及び造血幹細胞移植に十分な知識,経験.IC

2)本剤は強い骨髄抑制作用を有し,投与後は重度の骨髄抑制状態となり,その結果致命的な感染症及び出血等を引き起こす恐れがあるので,次につき十分注意

a)患者の状態を十分に観察し,致命的な感染症の発現を抑制する為,感染症予防の為の処置(抗感染症薬の投与等)を行い,必要に応じ無菌管理を行う

b)輸血及び血液造血因子の投与等適切な支持療法を行う

禁忌

1)重症感染症を合併(感染症が増悪し致命的となる)

2)過敏症

3)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①本剤の使用に当たっては,患者の状態及び臓器機能(心,肺,肝,腎機能等)を十分検討し,造血幹細胞移植を実施可能と判断される患者にのみ投与し,次の事項について特に注意

a)心電図,血圧及び尿量等のモニターを行う.又定期的に臨床検査(血液検査,肝機能検査,腎機能検査等)を行う

b)患者の状態を十分に観察し,致命的な感染症の発現を抑制する為,感染症予防の為の処置(抗感染症薬の投与等)を行い,必要に応じ無菌管理を行う

c)輸血及び血液造血因子の投与等適切な支持療法を行う

②骨髄抑制,出血,血栓性微小血管症が現れる事があるので,投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い,患者の状態を十分に観察

③腎機能障害が現れる事があるので,投与開始前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い,患者の状態を十分に観察

④肝中心静脈閉塞症(VOD)/類洞閉塞症

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