適応
急性白血病(慢性白血病の急性転化を含む)
用法
1日3.5~6mg/kg 1日1~2回 2~4時間で点滴静注 10~14日間連続 又は6~10日間連続後休薬期間をおいて同様を繰り返す.用量及び投与期間は末梢血及び骨髄の状態により増減 ►5%ブドウ糖,5%果糖注射液,5%キシリトール,生食液,リンゲル液,又は糖電解質注射液に混合し,点滴静注 ►本剤10mgに対し,注射用水1mLの割合で加え,完全に溶かす ►溶解操作時に溶解鍋の空焚きをしない(溶解操作の詳細は添付文書の「用法・用量」の「注射液の調製・保存方法」参照)
禁忌
重篤な過敏症
注意
〈基本〉
①骨髄機能抑制等重篤な副作用→頻回に臨床検査(血液,肝機能・腎機能検査等)を行う等,異常で減量,休薬等.副作用が遷延性に推移→慎重に
②感染症,出血傾向の発現又は増悪に注意
③ショック等の重篤な過敏反応→少量注入後の状態を観察,異常あれば速やかに中止し処置
④ショック等予測のため十分な問診
⑤小児及び生殖可能な年齢には性腺への影響を考慮
⑥使用に際しては,添付文書の「注射液の調製・保存方法」に従い,調製
⑦添加剤にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油含有→ショック発現の報告.又,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する他の製剤で高脂血症の報告
〈適用上〉
①静脈内投与により静脈炎等→注射部位,注射方法等に注意
②薬液が血管外に漏れると,注射部位に疼痛,発赤,腫脹等の炎症を起こすことがあるので慎重に
③ポリ塩化ビニール製の点滴セット,カテーテル等の使用を避ける〔可塑剤のDEHP:フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)が溶出〕
〈その他〉
①他の抗悪性腫瘍剤との併用時,急性白血病(前白血病相を伴う場合もある),骨髄異形成症候群(MDS)の報告
②マウスへの静脈投与で変異原性
溶解溶解後は5℃以下で保存し,48時間以内に使用
〈小児〉慎重に(未確立) 〈妊婦〉有益のみ(動物で催奇形性