診療支援
薬剤

フルダラビンリン酸エステル新様式EH
4229
fludarabine phosphate(F-ara-AMP)
フルダラ Fludara(サノフィ)
 静注:50mg/V

適応

1貧血又は血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病

2再発又は難治性の下記疾患:低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫,マントル細胞リンパ腫

3下記疾患における同種造血幹細胞移植の前治療:急性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群,慢性骨髄性白血病,慢性リンパ性白血病,悪性リンパ腫,多発性骨髄腫

4腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置

5再発又は難治性の急性骨髄性白血病

注意1本剤の対象は,未治療例の場合,原疾患の進展に起因する貧血又は血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病患者(Rai分類でハイリスク群又はBinet分類でB又はC期)であり,既治療例の場合,少なくとも一種類の標準的なアルキル化剤を含む治療に無効又は進行性の慢性リンパ性白血病患者である

用法

121日量20mg/m2を5日間連日点滴静注(約30分)し,23日間休薬 これを1クールとし,繰り返す(増減) 31日量30mg/m2を6日間連日点滴静注(約30分) 投与量,投与日数を適減 4再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用 5他の抗悪性腫瘍剤等と併用し,1日量30mg/m2を5日間連日点滴静注(約30分) 投与量,投与日数を適減 注意

12腎機能低下患者(Ccr:30~70mL/分)では,以下の目安により投与量を減量し,慎重に

a)減量の目安〔Ccr(mL/分)→投与量(mg/m2):70→18

b)50→14

c)30→12

12投与にあたっては,好中球,血小板等の変動に十分留意し,前クールにおいて,高度の骨髄機能抑制が認められなかった場合に限り増量(最大25mg/m2/日)を考慮

3他の抗悪性腫瘍剤や全身放射線照射と併用

3小児における有効性,安全性未確立.使用経験が限られる

!警告

1)施設緊急対応.医師造血器悪性腫瘍の治療に十分な知識,経験.IC.同種造血幹細胞移植の前治療として本剤を使用する場合には,医師同種造血幹細胞移植に十分

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