適応
再発又は難治性の急性リンパ性白血病 注意
1)添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で,適応患者の選択
2)臨床試験において組み入れられた患者の年齢以外での有効性及び安全性は未確立
用法
52mg/m2を1日1回2時間以上かけて点滴静注.これを5日間連日投与し,少なくとも9日間休薬.これを1クールとして繰り返す(患者の状態により適減) 注意
①減量,休薬又は中止する場合には,副作用の症状,重症度等に応じて以下の基準を考慮(グレードはNCI-CTCに準じる)
a)好中球数750/mm3以上に回復するまで休薬:4週以上持続するグレード4の好中球減少症(ANC500/mm3未満)が認められた場合は,次のクールでは25%減量
b)グレード3以上の非感染性非血液毒性:グレード1又はベースラインまで回復するまで休薬→投与中止し,次のクールでは25%減量(グレード3の一過性の肝酵素上昇,制吐剤でコントロールできる嘔気・嘔吐を除く)
c)感染症:臨床的にコントロールされるまで休薬
②本剤と他の抗悪性腫瘍薬との併用に関する有効性及び安全性は未確立
③日本人患者では2クール以上の投与経験はない
④成人白血病患者を対象とした国内第Ⅰ相試験での最大耐用量は30mg/m2
!警告
施設緊急対応.医師造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識,経験.IC
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①感染症等の重篤な副作用が増悪又は発現→頻回に血液検査等,状態を十分に観察.異常の際は,減量,休薬等の処置を行うと共にカンジダ等の真菌,サイトメガロウイルス等のウイルス,ニューモシスチス等による重症日和見感染に注意
②ALT・AST・ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害,肝不全→定期的に肝機能検査を実施し,状態を十分に観察
③腎機能障害又は腎不全→定期的に腎機能検査を実施し,状態を十分に観察
④低K血症,低Na血症等の電解質異常