適応
再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫 注意
1)本剤投与の適応となる疾患の診断は,病理診断に十分な経験を持つ医師又は施設により行う
2)臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で,適応患者の選択を行う
用法
1回300mgを1日2回経口.患者の状態により適宜減量 注意
①他の抗悪性腫瘍剤との併用について,有効性及び安全性は未確立
②本剤により副作用が発現した場合には次の基準を目安に本剤の休薬等を考慮
a)本剤の休薬・減量・中止の基準:Grade3以上の非血液毒性,Grade4の好中球減少及び血小板減少の副作用(GradeはNCI-CTCAE v4.0による)→下記処置
1.副作用が回復するまで休薬し再開する場合には本剤の減量を考慮する.尚,減量後に再度増量は不可
2.減量しても投与再開後に上記の副作用が発現した場合は本剤の投与を中止
!警告
施設緊急対応.医師造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識,経験.IC
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①骨髄抑制→投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い,患者の状態を十分に観察
②投与により,重篤な感染症や日和見感染が発現又は増悪することがあり,B型肝炎ウイルス,帯状疱疹ウイルス等が再活性化する恐れがあるので,投与に先立って肝炎ウイルス等の感染の有無を確認し,投与前に適切な処置.本剤投与中は感染症の発現又は増悪に十分注意
〈その他〉国内外の臨床試験において,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫等の悪性腫瘍(二次発癌)の発現が報告
患者背景
〈合併・既往〉
①感染症を合併(感染症が増悪)
②重篤な骨髄機能低下(リンパ球減少,好中球減少及び血小板減少が増悪)
〈腎〉減量を考慮し,状態を慎重に観察,有害事象発現に注意(血中濃度が上昇)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈