適応
本態性血小板血症 注意臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について,添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分理解の上,適応患者を選択
用法
1回0.5mgを1日2回経口投与より開始(増減).増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として0.5mgずつ行い,1日4回を超えない範囲で分割して経口投与.但し,1回用量として2.5mgかつ1日用量として10mgを超えない 注意
①本剤は目標血小板数未満に維持される必要最小限の用量で使用
②本剤による治療中は血小板数を定期的に観察
③1日用量として7mgを超えて検討された本邦での試験成績はない
!警告
施設緊急対応.医師造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識,経験.IC
禁忌
1)過敏症
2)重度の肝機能障害(血中濃度が過度に上昇)
注意
〈基本〉
①心障害→本剤の投与開始前及び投与中は,定期的に心機能検査(心エコー,心電図等),状態を十分に観察.本剤及び本剤の活性代謝物は環状cAMP PDEⅢの阻害作用を有している
②QT間隔延長,心室性不整脈(torsades de pointesを含む)あり→本剤の投与開始前及び投与中は,定期的に心電図検査及び電解質測定を行い,状態を十分に観察.必要に応じて,電解質(Ca,Mg,K)を補正
③貧血,血小板減少,白血球減少,ヘモグロビン減少,リンパ球減少,好中球減少の恐れ,定期的に血液検査(血球数算定等)実施等観察
〈その他〉アナグレリドの遺伝毒性試験では,変異原性又は染色体異常誘発性の作用は認められなかった
患者背景
〈合併・既往〉
①心疾患又はその既往歴(心疾患が増悪もしくは再発)
②QT間隔延長の恐れ又はその既往歴(QT間隔延長が起こる)
〈腎〉重度の腎機能障害(血中濃度上昇) 〈肝〉
①重度の肝機能障害:禁忌(血中濃度上昇)
②中等度の肝機能障害:減量を考慮し,状態を慎重に観察,有害事象発現に注