診療支援
薬剤

エピルビシン塩酸塩H
4235
epirubicin hydrochloride(EPI)
エピルビシン塩酸塩(各社)
 注射用:10・50mg/V 注射液:10・50mg/5・25mL

適応

1以下の疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解

a)急性白血病

b)悪性リンパ腫

c)乳癌,卵巣癌,胃癌

d)肝癌

e)尿路上皮癌(膀胱癌,腎盂・尿管腫瘍)

2以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法:乳癌(手術可能例における術前,或いは術後化学療法)

用法

1a)15mg/m2を1日1回5~7日間連日静注後,3週間休薬 これを1クールとし必要に応じ2~3クール反復 b)40~60mg/m2を1日1回静注後3~4週休薬 これを1クールとし3~4クール反復 c),e)60mg/m2を1日1回静注後3~4週休薬 これを1クールとし3~4クール反復 d)60mg/m2を約20mLの注射用水に溶解,肝動脈内に挿入されたカテーテルより,1日1回肝動脈内投与し3~4週休薬 これを1クールとし3~4クール反復 〔膀胱癌(表在性膀胱癌に限る)〕60mgを1日1回3日間連日膀胱腔内に注入し4日間休薬 これを1クールとし2~4クール反復 ►注入に際してはネラトンカテーテルで導尿し,十分に膀胱腔内を空にした後,同カテーテルより膀胱腔内に注入し,1~2時間膀胱腔内に把持 年齢,症状,副作用により増減 ►RTU注はそのまま,注射用は膀胱癌以外の場合約20mLの注射用水,膀胱癌の場合約30mLの生食液に溶解 2

①シクロホスファミドとの併用における標準投与量及び投与方法:100mg/m2を,約20mLの注射用水に溶解し(RTUを除く),1日1回静脈内投与後,20日間休薬 これを1クールとし,4~6クール反復

②シクロホスファミド,フルオロウラシルとの併用における標準投与量及び投与方法:100mg/m2を,約20mLの注射用水に溶解し(RTUを除く),1日1回静脈内投与後,20日間休薬 これを1クールとし,4~6クール反復

►投与量は年齢,症状により適減 〔肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)〕10mgに対し

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