診療支援
薬剤

ピラルビシン塩酸塩H
4235
pirarubicin hydrochloride(THP)
テラルビシン Therarubicin(Meiji Seika)
 :10・20mg/V
ピノルビン Pinorubin(マイクロバイオ)
 :10・20・30mg/V

適応

以下の疾患の自覚的・他覚的症状の寛解並びに改善:頭頸部癌,乳癌,胃癌,尿路上皮癌(膀胱癌,腎盂・尿管腫瘍),卵巣癌,子宮癌,急性白血病,悪性リンパ腫

用法

〔静脈内注射〕

乳癌,胃癌,卵巣癌,子宮癌,尿路上皮癌,悪性リンパ腫:(3~4週1回法)1日1回40~60mg(25~40mg/m2)投与後3~4週間休薬,これを1クールとし繰り返す

尿路上皮癌:(3~4週2回法)1日1回30~40mg(20~25mg/m2)2日間連日投与後,3~4週間休薬,これを1クールとして繰り返す

頭頸部癌,乳癌,胃癌:(週1回法)1日1回20~40mg(14~25mg/m2)を1週間間隔で2~3回投与後3~4週間休薬,これを1クールとし繰り返す

頭頸部癌,悪性リンパ腫:(連日法)1日1回10~20mg(7~14mg/m2)を3~5日間連日投与後3~4週間休薬,これを1クールとし繰り返す

急性白血病:(連日法)1日1回10~30mg(7~20mg/m2)を5日間連日投与後,骨髄機能が回復するまで休薬,これを繰り返す

〔動脈内注射〕頭頸部癌膀胱癌:1日1回10~20mg(7~14mg/m2)連日又は隔日に5~10回 〔膀胱内注入〕膀胱癌:カテーテルを用いて導尿後,1日1回15~30mgを500~1,000μg/mLの溶液として週3回,各1~2時間膀胱内把持,これを1クールとし2~3クール繰り返す 年齢,症状により増減 ►10mg当り5mLの5%ブドウ糖液,注射用水又は生食液を加えて溶解

禁忌

1)心機能異常又はその既往歴(心筋障害発現)

2)重篤な過敏症

3)他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量〔ドキソルビシンでは総投与量が500mg/m2(体表面積当たり),ダウノルビシンでは総投与量が25mg/kg(体重当たり)〕に達している患者(心筋障害発現)

注意

〈基本〉

①骨髄機能抑制,

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