適応
非小細胞肺癌,小細胞肺癌
用法
1日1回 45mg(力価)/m2(体表面積)静注 3日間 3~4週間休薬 これを1クールとし繰り返す(適減) ►約20mLの生食液又は5%ブドウ糖液に溶解 注意重度の骨髄機能抑制発現→投与後,血液検査値の変動に十分留意し,次クールの投与量は状態により適減
!警告
1)IC
2)間質性肺炎が現れ,死亡に至った例が報告されているので,異常が認められた場合には中止し,適切な処置
3)因果関係が否定できない重篤な骨髄機能抑制に起因する重篤な感染症(敗血症,肺炎等)の発現による死亡例が報告されているので,投与中は感染徴候に十分留意し,異常が認められた場合には中止し,適切な処置
4)施設緊急対応.医師十分な経験
禁忌
1)重篤な骨髄機能抑制(重症感染症等を併発し,致命的)
2)重篤な感染症を合併(感染症が増悪し,致命的)
3)胸部単純X線写真で明らかで,かつ臨床症状のある間質性肺炎又は肺線維症(症状増悪し致命的)
4)心機能異常又はその既往歴(心筋障害)
5)他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(ダウノルビシンでは総投与量が体重当たり25mg/kg,ドキソルビシンでは総投与量が体表面積当たり500mg/m2,エピルビシンでは総投与量が体表面積当たり900mg/m2,ピラルビシンでは総投与量が体表面積当たり950mg/m2等)に達している患者(心筋障害発現)
6)重篤な過敏症
7)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①重篤な骨髄機能抑制が発現し,致命的な経過をたどることあり→頻回に血液検査等,状態を十分観察.又,使用が長期間にわたると副作用が強く発現し,遷延性に推移することあり→慎重に
②感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意
③投与開始前に,胸部X線及び胸部CTの検査で間質性肺炎等の有無を確認,投与可否を慎重に判断.投与後は臨床症状(呼吸状態,咳及び発熱等の有無)