診療支援
薬剤

アクチノマイシンD新様式EH
4233
Actinomycin D(ACT-D)
コスメゲン Cosmegen(ノーベル)
 静注用:0.5mg/V

適応

1ウィルムス腫瘍,絨毛上皮腫,破壊性胞状奇胎

2以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法:小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍,横紋筋肉腫,腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)

用法

11クール:1日0.01mg(10μg)/kg 静注 5日間 小児1クール:1日0.015mg(15μg)/kg 5日間静注 ►休薬期間は通常2週間,前回の投与で中毒症状が現れた場合は,消失するまで休薬 21回投与法:1日1回1.25~1.35mg/m2(体重30kg以上:1日最大投与量2.3mg)又は0.045mg/kg(体重30kg未満)を静注又は点滴静注 分割投与法:1日1回0.015mg/kg(1日最大投与量0.5mg)を静注又は点滴静注 5日間 ►休薬期間は通常2週間,前回の投与で中毒症状が現れた場合は,消失するまで休薬 ►年齢,併用薬,患者の状態に応じて(適減) 注意小児悪性固形腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法においては,併用薬剤の添付文書も参照

!警告

1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.適応患者の選択にあたっては,各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意.IC

2)本剤を含む小児悪性固形腫瘍に対する癌化学療法は,医師小児の癌化学療法に十分な知識・経験

禁忌

1)過敏症

2)水痘又は帯状疱疹(致命的全身障害発現の恐れ)

注意

〈基本〉

①骨髄機能抑制等の重篤な副作用→頻回に臨床検査(血液検査,肝機能・腎機能検査等).異常時は減量・休薬等処置.使用が長期間にわたると副作用が強く現れ,遷延性に推移.投与にあたりG-CSF製剤投与も考慮

②生ワクチンの接種不可(免疫抑制が起こることがある)

③感染症・出血傾向の発現又は増悪に注意

〈適用上〉

調製時

a)1Vに1.1mLの注射用水を加え溶解(1mL中にアクチノマイシンDを約0.5mg含有).生食液では溶解せず白濁→必ず注射用水で溶解

b)用時調

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