診療支援
薬剤

ブレオマイシン塩酸塩新様式EH
4234
bleomycin hydrochloride(BLM)
ブレオ Bleo(日本化薬)
 :5・15mg/V(塩酸塩として)

適応

皮膚癌,頭頸部癌(上顎癌,舌癌,口唇癌,咽頭癌,喉頭癌,口腔癌等),肺癌(特に原発性及び転移性扁平上皮癌),食道癌,悪性リンパ腫,子宮頸癌,神経膠腫,甲状腺癌,胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍)

用法

静注:15~30mgを5~20mLに溶解し,緩徐に静注.発熱の著しい場合:1回量を5mg又はそれ以下

筋注・皮下注:15~30mgを5mLに溶解し,筋注又は皮下注.患部周辺に皮下注する場合:患部の周辺に1mg/mL以下の濃度で注射

動注:5~15mgを生食液又はブドウ糖液に溶解し,ワンショット又は持続的に動注

注射の頻度:1週2回を原則とし,症状に応じて1日1回(連日)ないし1週1回に(増減)

総投与量:300mg以下とし,腫瘍の消失を目標とする.但し,胚細胞腫瘍に対する標準的併用療法では360mg以下

小児小児の胚細胞腫瘍,悪性リンパ腫に対しては,1回10~20mg(力価)/m2(体表面積)を1~4週間毎に静注.但し,1回量として成人の最大用量(30mg)を超えない

注意

①副作用発現の個人差は著しく,比較的少量の投与でも副作用の発現→状態・症状に応じて低用量から開始

②経路を重複して投与の際,投与量増加に留意.再評価時,間質性肺炎又は肺線維症等の肺症状は,総投与量150mg以下6.5%,151~300mg10.2%,301mg以上18.8%と総投与量増加に伴い発現率増加

③ペプロマイシンを投与された患者ではブレオマイシン量との和で総投与量とする.ペプロマイシン及び他のブレオマイシン投与を受けた患者に本剤投与の場合,毒性が相加する

④胚細胞腫瘍に対する標準的併用療法では,本剤の投与頻度は原則として週1回

⑤胚細胞腫瘍に対する標準的併用療法により,やむを得ず300mgを超える場合には,間質性肺炎又は肺線維症等の肺症状の発現率上昇の可能性に注意

⑥胚細胞腫瘍に対する標準的併用療法

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?