適応
頭頸部癌,肺小細胞癌,肺非小細胞癌,食道癌,膀胱癌,精巣腫瘍,卵巣癌,子宮頸癌
用法
1日1回80~100mg/m2を投与し最低4週間休薬 これを1クールとし繰り返す(増減) ►投与量に応じて300mL以上の生食液又は5%キシリトールに溶解し,60分以上かけて点滴静注 ►本剤に引き続き1,000mL以上の輸液を点滴静注
!警告
1)頻回に臨床検査(血液検査,肝機能検査,腎機能検査等)を行う等状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,適切な処置と共に,投与継続の可否について慎重に検討(強い骨髄抑制作用,腎機能抑制作用等を有する薬剤であり,臨床試験において本剤に関連したと考えられる早期死亡例が認められている.臨床試験において,投与患者の28.5%に重篤な血小板減少が,21.1%に重篤な白血球減少が発現.その結果,致命的な出血及び感染症等を引き起こすことがある)
2)施設緊急対応.医師十分な知識,経験
禁忌
1)重篤な骨髄抑制(増悪)
2)重篤な腎障害(増悪)
3)重篤な過敏症(本剤,白金製剤)
4)妊婦・妊娠(動物で催奇形作用及び胎児致死作用が報告)
注意
〈基本〉
①骨髄抑制,腎機能異常等の重篤な副作用のおそれ→頻回に臨床検査(血液検査,肝機能検査,腎機能検査等)を行う等,患者の状態を十分観察.使用が長期間にわたると副作用が強く現れ,遷延性に推移することあり→慎重に
②感染症,出血傾向の発現又は増悪に十分注意
③腎障害は尿量の減少時に強く発現(尿量減少により,尿中濃度が上昇し,薬剤との接触時間も長引くので尿細管部への毒性が強められる)→尿量確保に注意し,必要に応じ適当な輸液やマンニトール,フロセミド等の利尿薬を投与.尚,フロセミドによる強制利尿を行う場合は,腎障害,聴器障害が増強されることが類薬で報告→輸液等による水分補給を十分に.又,経口による水分摂取が困難な場合や悪心・嘔吐,食欲不振,下痢等で