適応
前立腺癌 注意
1)根治療法ではないことに留意→投与12週後を抗腫瘍効果観察のめどとする(期待する効果が得られない場合,病勢の進行が認められた場合→手術療法等を考慮)
2)安全性の面から容認し難い副作用発現時→治療上の有益性を考慮の上,休薬又は集学的治療法等の治療法に変更
用法
1日1回1錠(80mg)経口
禁忌
1)過敏症
2)小児〔男児の生殖器官の正常発育に影響.毒性試験(ラット)において,雌性ラット子宮の腫瘍性変化〕
3)女性〔毒性試験(ラット)において,子宮の腫瘍性変化及び雄児の雌性化が報告〕
注意
〈基本〉
①外国臨床試験:本剤との関連性が否定できなかった前立腺癌以外の死亡例が報告〔心・循環器系疾患による死亡9%未満(心不全,心筋梗塞,脳血管障害等).対照の去勢術群(16%未満)より低く,高齢者で一般に予期される死亡率の範囲内〕→慎重に
②内分泌療法であり,癌薬物療法に十分な知識・経験を持つ医師の下で,本剤が適切と判断される患者についてのみ使用
③劇症肝炎,肝機能障害,黄疸の恐れ→投与中は定期的に肝機能検査等状態を観察
〈その他〉外国において,呼吸困難
患者背景
〈肝〉肝障害(肝臓でほぼ完全に代謝→定常状態時の血中濃度が高くなる可能性)
〈妊婦〉妊D 〈高齢〉慎重に(臨床試験成績から,高齢者と非高齢者で血漿中濃度及び副作用の発現に差はみられていない.しかし,高齢者では心・循環器系の機能低下していることが多く,心・循環器系の有害事象の発現頻度が若年層より高い)
相互
主としてCYP3A4を阻害 〈併用注意〉
1)クマリン系抗凝血薬(ワルファリン等)の作用増強→プロトロンビン時間測定又はトロンボテスト実施等の血液凝固能検査等出血管理,凝固能の変動に注意(in vitroで蛋白結合部位においてワルファリンと置換との報告)
2)トルブタミドの作用増強(相互作用に関する報告症例はない)(in vitroでトル
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