適応
再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫,再発又は難治性の皮膚T細胞性リンパ腫 注意
1)適応となる疾患の診断は病理診断に十分な経験を持つ医師又は施設により行う
2)添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解の上,本剤以外の治療についても慎重に検討し,適応患者の選択を行う.又臨床試験の登録患者の病理組織型等についても理解の上,適応患者を選択する
用法
1日1回9μg/kgを1時間かけて5日間点滴静注後,16日間休薬.この21日間を1サイクルとして,最大8サイクル投与を繰り返す(適減) 注意
①他の抗悪性腫瘍剤との併用→有効性及び安全性は未確立
②投与による毛細血管漏出症候群を軽減→投与前後に生食等の輸液の実施を考慮
③投与によるinfusion reactionを軽減→投与開始30分前に抗ヒスタミン剤,解熱鎮痛剤,副腎皮質ホルモン剤の前投与を行う
④次の基準を参考に必要に応じて,投与を延期,休薬,減量又は中止(GradeはNCI-CTCAE v4.0)
a)サイクル開始基準:次の基準の何れかを満たさない→投与を延期
1.血清アルブミン:3.0g/dL未満
2.ALT及びAST:施設基準値上限の3倍超
3.総ビリルビン:施設基準値上限の1.5倍超
4.上記以外の副作用(リンパ球減少症,Grade3の電解質異常,その他臨床的に意義がないと判断される臨床検査値異常を除く):Grade3以上
b)休薬基準:各サイクルの第2~5日目の投与開始前にGrade3以上の副作用(リンパ球減少症,Grade3の電解質異常,その他臨床的に意義がないと判断される臨床検査値異常を除く)が認められた場合,Grade2以下(低アルブミン血症はGrade1以下)に回復するまで休薬.回復後は同一用量で再開可
c)減量基準:副作用等により2サイクル連続で次サイクルの投与を延期した際,6μg/kgに減量
d)中止基